児童書のイラストレーターになるには

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Cathy Daniels

絵を描くこと、物語を作ることが好きな人にとっては、理想的な仕事ではないでしょうか。 確かに、とても楽しそうですが、そんなに簡単ではありません。 良い絵本作家となるためには、ある種のスキルが必要なのです。

バルセロナでクリエイティブ・イラストレーションのクラスを受講していたとき、子どもの本のイラストのプロジェクトをいくつか手がけました。 教授が教えてくれたポイントや、プロジェクトで学んだことを書き留めておきます。

今回は、絵本のイラストレーターになるためのコツやガイドを紹介します。

まず、自分が何をしようとしているのか、しっかり理解すること。

児童書イラストレーターとは?

子供向けの本のために絵を描くということです。 簡単そうでしょう?

まあ、そう理解してもらってもいいのですが、ただ自分の考えで描くだけではダメなんです。 なぜなら、作者とコミュニケーションをとりながら、一緒になってテキストをビジュアルに変換していく必要があるからです。

つまり、児童書のイラストレーターとは、著者と一緒になって児童書のイメージを作り上げる人のことです。 そして、そのイメージ・イラストは、子供たちが本を理解しやすいようにするものでなければなりません。

では、子どもの本のイラストレーターというのは、イラストレーターとは違うのでしょうか?

両者は違うというより、児童書のイラストレーターはイラストレーターの仕事の選択肢の1つだと言えるでしょう。

児童書のイラストレーターになるには(4ステップ)

これから絵本作家を目指す人は、この分野で成長するための重要なステップをチェックしておきましょう。

ステップ1: 描画の練習

良い絵本作家になるには、まず良いイラストレーターになること。 どんなタイプのイラストレーターになるにも、絵の練習は欠かせません。

イラストはアイデアがないと作れませんし、適当に描いた絵からひらめくことも多いので、画力を上げることがクリエイティビティを磨く第一歩になります。

初期の段階では、物や風景、人物など、目に見えるものをスケッチすることで画力を鍛え、その後、想像力を働かせて描いてみるのもよいでしょう。

例えば、「森に迷い込んだ少年」というストーリーのページにイラストを描くとします。 森にいる少年を描くのは簡単そうですが、「迷い込んだ」という言葉をどう解釈しますか?

想像してみてください。

ステップ2:自分のスタイルを見つける

同じストーリーを描いていても、結果はまったく違うものになるんです。

なぜなら、誰もがユニークなスタイルを持っているはずで、多くの出版社はそれを求めているからです。 分かりやすく、"他と同じなら、なぜあなたを選ぶのか?"と。

子供向けのイラストは、カラフルで明るく、にぎやかで楽しいものが多く、想像力豊かに大げさに描かれたものが多いですね。

例えば、パステル調や色鉛筆画は絵本によく使われます。 これらのツールを使って、自分の画風を探ってみてはいかがでしょうか。

ステップ3:良いポートフォリオを作る

ただすごいというだけでは、この分野では仕事になりません。 作品を見せることが必要です

良いポートフォリオは、イラストを通したストーリーテリングのスキルや、あなた独自の画風を示すものであるべきです。

また、さまざまなキャラクターや動物、自然など、異なるプロジェクトを盛り込むことも重要です。あるいは、ブラシや色鉛筆、デジタルワークなどを使ってイラストを描く様子を紹介するのもいいでしょう。

そうすることで、出版社に特定のイラストしか作れないと思われないよう、さまざまな媒体に柔軟に対応できることを示すことができます。

重要!ここでは、ビジュアル(イメージ)に文脈を伝える能力を示す必要があるため、ストーリーのない見栄えの良いイラストは通用しないのです。

ステップ4:ネットワーキング

特に新人は、自分でチャンスを見つけるのはかなり難しいので、業界のプロとのつながりは超重要です。

まず、ソーシャルメディアに自分の作品を投稿し、本の著者や出版社、児童書出版社、そして他の児童書イラストレーターとつながりを持つことです。

参加できるイベントや求人情報、プロの絵本作家から仕事のヒントを得ることができます。 作家に直接会うことができれば、それが理想的です。

ボーナスチップ

ここでは、絵本作家になるために必要なステップの他に、私の実体験をもとに、イラストレーターとして成功するためのヒントを紹介したいと思います。 ぜひ参考にしてください。

ヒント1:イラストを描くときは絵コンテを使う。

漫画と同じように、物語のシーンを絵コンテに分解して描くことができます。 描きながら、思考が「整理」され、文脈に沿った絵になるので、とても効果的だと思います。

また、絵コンテを見ながら、そのページで一番しっくりくるシーンを選べるのも利点です。 上のステップ1で述べたように、ランダムにスケッチすることでアイデアが浮かびます。 違うシーンでスケッチした要素を組み合わせることもできますよ。

ちなみに、絵コンテはあくまでアイデアを書き留めるための簡単なスケッチなので、完璧に見せようとする必要はありません。

ヒント2:子供のように考える。

さて、子どものころに読んだ本はもう手元にないだろうけど、どんな本が好きだったかはわかるはずだよね?

絵本作家として、子どもは何が好きか、どんな絵柄が目を引くかを考えることが大切です。 そのためには、今人気の絵本は何か、少し調べてみるのもよいでしょう。

キャラクターは変わっても、ストーリーは変わらない。

ヒント3:自分をアピールする

ネットワーキングについては先ほどすでに触れましたが、とても便利なのでもう一度強調します。 自分の作品をオンラインで投稿しましょう!Instagramはプロモーションやコネクトに最適な方法です。 ハッシュタグも忘れずに使ってくださいね。

自分の才能や能力をアピールすることは、何よりも大切なことです。 誰かがそれを見て、周りに伝えてくれるでしょう。

よくあるご質問

また、児童書のイラストレーターになることに関連した以下の質問にも興味があるのではないでしょうか。

子どもの本のイラストレーターになると、収入はどのくらいになるのでしょうか?

出版社によって異なりますが、例えば、1ページや1イラストに対して100ドルから600ドルの固定価格を支払う出版社もあれば、本の売り上げに対して一定の割合(通常10%程度)を支払うロイヤリティモデルを採用している出版社もあります。

本のイラストレーターはどんなソフトを使っているのですか?

書籍の挿絵をデジタル化する場合、Adobe IllustratorやPhotoshopが一般的ですが、Procreateなどのデジタル作画アプリを使って、直接デジタル作画を行うイラストレーターもいます。

学位がなくてもイラストレーターになるにはどうしたらいいですか?

イラストレーターになるには、学位よりもスキルが重要なので、大学の学位は必要ありません。 基本を学びたい場合は、オンラインコースや、YouTubeチャンネルで学ぶことができます。

しかし、大切なのはデッサンの練習と、クライアントとのコミュニケーションを上手にとることです。

絵本の挿絵はどれくらいの時間がかかるのでしょうか。

単純計算で、時間をかければかけるほど早くなります。 状況やかける時間にもよりますが、絵本の挿絵は6カ月ほどかかることもあります。

また、絵本には年齢別のものがあり、例えば2歳から5歳くらいまでの子供向けの絵本は簡単なので、イラストを描くのに時間がかかりません。

良い絵本のイラストの条件とは?

絵本の挿絵は、文脈と相性がいい。 読者が絵を見て、その本の内容を理解できること。 児童書の挿絵は、生き生きとして、意味があり、面白いことが大切なので、想像力豊かな絵が理想的です。

最後の言葉

子どもの本のイラストレーターになるのは、かなり簡単そうに見えますが、実は初心者にはかなりの努力が必要です。 イラストレーターであっても、子どもの本のイラストを描いたことがなければ話は別です。 この場合、もう半分くらいはできているはずです。

優れた絵本作家は、読者の理解を助けるために、文脈と連動したイラストを作成することを念頭に置いています。

Adobe Illustrator のエキスパート、Cathy Daniels です。私はこのソフトウェアをバージョン 2.0 から使用しており、2003 年からチュートリアルを作成しています。私のブログは、Illustrator を学びたい人にとって Web 上で最も人気のある場所の 1 つです。ブロガーとしての仕事に加えて、私は作家およびグラフィック デザイナーでもあります。